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開講年次: 1年前期/2年前期 (単位数 2)
前提科目: 基盤的情報処理論
後続科目:

eラーニング協働開発実践/特別研究I/ラーニングテクノロジーII/高度情報通信技術の教育利用/ネットワークプログラミング論/ネットワークセキュリティ論/コンテンツ標準化論

講義概要:

この科目では、LMSを中心とするeラーニングの環境を支える具体的なシステムに関し、その意味を理解し、適材適所で利用できる能力を得るための科目。eラーニングを効果的に実現するための多様なLMSの機能や実装、LMSの標準化などおよその原理を理解し、実践活用できるための基礎知識を修得する。


1ブロック:LMSの利用

オンラインでの学習に使用される各種ソフトウェアからはじまり、学習管理システム(LMS)に関して学習を進めていきます。LMSに関しては、学習者、インストラクタ、コンテンツクリエータの順に、Moodleを利用した実習をしながら理解を進めます。

第1回:LMS(1) eラーニング等ITによる教育支援のための各種ソフトウェアの選択
第2回:LMS(2) Learning Management Systemの概要と学習者としてのLMS
第3回: LMS(3) インストラクタとしてのLMS
第4回:LMS(4) コンテンツクリエータとしてのLMS

2ブロック:オンライン学習のコンテンツ

オンライン学習、eラーニングに利用される様々な要素について実習を交えて学び、それぞれの特徴を理解します。

第5回:コンテンツ(1) CMSと動画配信
第6回:コンテンツ(2) JavaScriptとCSSの導入
第7回:コンテンツ(3) 学習用スマートフォンアプリを使う

3ブロック:eラーニングシステムの標準規格と電子書籍

eラーニングプラットフォームに依存せずコンテンツの再利用性を高める標準化規格であるSCORMやLTIの基礎と、電子書籍について学習します。

第8回:eラーニング標準規格SCORM入門
第9回:LTI (Learning Tools Interoperability)
第10回:電子書籍・メタデータ

4ブロック:オンライン教育におけるテクノロジー利用

人工知能技術、機械学習、VR/ARなど、近年、様々な分野で顕著な応用が進む諸技術を教育や学習に応用する基礎や事例について学びます。

第11回:現時点のAIはどのようなものか
第12回:自然言語処理ツールの利用
第13回:機械学習入門
第14回: VR, ARの教育利用
第15回:LMSにおける学習履歴分析の基礎

 

単位取得の最低条件

下記の課題のすべてに6割以上得点することが単位取得の最低条件です。

[課題1]LMSの利用 (24点)

[1-1](第1回~第4回)※各回のタスクに相当します
小テストによる講義内容の確認、LMSの各種機能の体験などの実習。

[1-2] 学習者、インストラクタ、コンテンツクリエータの各々の立場で、LMSのeラーニングにおける効果的利用方法についてまとめ公開する。

[課題2]オンライン学習のコンテンツ (24点)

[2-1](第5回~第7回)※各回のタスクに相当します
JavaScript、CSS、VOD等のWebブラウザ上で動作するプログラミング言語、スマートフォンアプリに関する実習。

[2-2] JavaScript、CSS、VOD、スマートフォンアプリ等を利用したコンテンツを設計し、レポートする。コンテンツの目的、対象者等を明示し、利用する技術ごとにその必要性、優位性、実装方法等について解説する。

[課題3]eラーニングシステムの標準規格と電子書籍 (24点)

[3-1](第8回~第10回)※各回のタスクに相当します
eラーニングの標準化規格であるSCORMやLTI、および電子書籍に関する実習。

[3-2] LMS上の既存コンテンツに対し、SCORMやLTIに準拠した要素や電子書籍を導入することにより、コンテンツの再利用性およびオフラインでの利用性を高めることの可能性について論じたレポートを公開する。

[課題4]オンライン教育におけるテクノロジー利用 (28点)

[4-1](第11回~第15回)※各回のタスクに相当します
人工知能技術、機械学習、VR/AR、学習履歴分析などの諸技術の教育応用や学習応用に関する実習。

[4-2] 自分で理想とするオンライン学習システムを仮想的に構築し、その主な目的と特長、管理の方法、セキュリティ対策等を示すという内容でレポートを公開する。

Last modified: Saturday, 25 June 2022, 6:51 PM